お知らせ
こちらのニュースコーナーでは、私たちの活動に関するお知らせをお届けしています 。
ぜひご覧いただき、あなたのご感想をお寄せください。
逝去のお知らせ
平素より、当法人の活動にご協力を賜りまして誠にありがとうございます
去る2024年12月19日 ホワイトストーン創始者 日下部ミヨ(行年八十五歳)が永眠いたしました
ここに改めて生前のご厚誼に深謝申し上げます
特定非営利活動法人コミュネット楽創の原点であるホワイトストーンを立ち上げ2008年度で引退するまで、精力的に活動された、まさに「母」と言える存在でした
生前、共に活動した理事長山本が、出会いとホワイトストーン立ち上げ時の思い出や経緯、故人への思いを綴りました
日下部さんのご逝去に際して
特定非営利活動法人コミュネット楽創 理事長 山本 創
昨年末、当法人の基である小規模作業所ホワイトストーンの創設者であった日下部ミヨさんが逝去されました。日下部さんは1998年に地域で暮らす精神障がい当事者が過ごせる居場所として、仲間と共にホワイトストーンを立ち上げられました。当時は札幌に精神障がい者を主な利用対象者としている作業所はまだ数えるほどしかない、社会資源が乏しい時代でした。
私は日下部さん達に声を掛けられてホワイトストーンの運営委員となったのですが、これには前日譚があります。その2年前、大学を卒業した私は、ご縁があってある小規模作業所の非常勤スタッフになりました。その作業所は独立型の精神科リハビリテーション施設の家族会が運営していました。運営委員、スタッフも障がい当事者のご家族が多く、それをリハビリテーション施設の専門家たちがバックアップするという形で運営されていました。
そこで常勤スタッフとして働いていたのが日下部さんでした。初出勤の前夜、緊張のあまり寝付けずに大寝坊をしてしまい、初日からいきなり大遅刻をして現れた私を笑いながら迎えつつ、「この人大丈夫かしら」と心配そうな目で見ていた初対面時の日下部さんの表情を、今でも鮮明に覚えています。日下部さんは2名いた常勤スタッフの片方でしたが、作業所の中での役回りはまさに“おかあさん”でした。人情家で皆のことをいつも気にかけ、思いがすぐ表情に出て嘘がつけず、困りつつもいざとなるとハイトーンの声で「何とかするわ」と決断する、そんな飾らない「くさっち」は皆に信頼され、愛されていました。
彼女が醸す温かさの中でメンバー(当事者)も私自身も安心して過ごしているうちに、やがて作業所の場に少しずつ活気が出てきました。週間ミーティングでメンバーから様々な意見が出るようになり、私たちスタッフはそれに向き合い、受け容れ、活かしたいと思うようになりました。スタッフではあるものの専門家ではない素人の日下部さん達と、専門家未然のひよっこである私がそのように思ったのは、毎日メンバー達と接していく中で、病を患って生きてきたメンバーそれぞれの人生の苦労を知り、またそれぞれのメンバーの人柄そして存在に何とも言えない魅力を感じ、リスペクトの念を覚えたからでした。私たちはメンバーたちの声や思いを、作業所の日々の運営にもっと反映させていこうとし始めました。でもその動きは、我が子たちを変わらぬ日々の中で安全に庇護しようとする家族会や、専門家のコントロール下に置き続けようとするリハビリテーション施設の作業所運営方針との間で軋みを生じ、やがてそれは修復不能なほどに大きくなっていったのです。
結局、日下部さんたちはその作業所を去ることになったのですが、「メンバー達と一緒にやるはずだったことで、まだやり残したことがある」との思いから一念発起し、賛同者を募り、資金を集め、場所を探し、自分たちの手でホワイトストーンを立ち上げました。こうして始まったホワイトストーンでの日々もそれまで同様、いやそれ以上に毎日色々と起きましたが、創業者としてその場を守る立場となってより腹が据わり、“肝っ玉かあさん”的なところも増していたように思います。メンバーもスタッフも、色々とありましたが、いつだって上下つけず、裏表のない、暖かく、お世話やきで、情に厚い在り方で場を守り続けてくださっていました。
そんな日々の中で日下部さんが少しずつお年を召され、ではいずれ引退される時が来てしまったらこの場はどうなるのだろうかという問題意識が生じ、私たちはNPO法人化して理事会による運営という形態に変化することで、未来につながっていくことを選択しました。日下部さんはその後もしばらくの間、ホワイトストーンで活躍してくださいましたが、やがて私たちにバトンを渡して鮮やかにスッパリと引退されました。
今回、日下部さんの訃報に接した私は、ホワイトストーン立ち上げ時のご年齢が今の自分よりほんのわずかだけ年上だったとあらためて気づき、精神保健福祉の素人の主婦であり母親であるもう若くはない人が、徒手空拳で一つの事業体を立ち上げたということの、思いの強さや行動のエネルギー、そしてそれを可能たらしめた日下部さんという人の包容力を再確認することとなり、何だか泣きたいような気持ちで尊敬の念を新たにしています。
障がい当事者の一般企業への就労を支援する私たちの今の活動は、日下部さんが作ろうとしていた暖かな居場所とは、だいぶ違うものになっています。しかし間違いなく受け継いでいることもあります。それは、精神保健福祉の専門家の既存の常識とされてきたものや権力など、様々な“長いもの”に巻かれてしまわない姿勢、変化を恐れずに自分たちで考えて行動していく姿勢、そして何よりも障がい当事者が自分の人生を主体的に生きることに対して、上下つけず率直にとことん付き合おうとする姿勢です。
厳しく世知辛い時代ですが、日下部さんから受け継いだものをいつだって胸に抱きながら、私たちは在り続けます。日下部さん、本当にありがとうございました。
事業・支援報告会を開催します
2025年9月6日(土)札幌エルプラザにて、2024年度 事業・支援報告会を開催いたします
前年度の事業・支援を振り返り、皆様へ報告する場として毎年開催している報告会です
開始時間やタイムスケジュールなどの詳細は今後随時お知らせしていきます
興味がある方であればどなたでも参加いただけますので、ぜひご都合があいましたらお気軽にご参加ください

北海道労働局 認定事業所です(障害者雇用相談援助事業)
2024年4月より始まった雇用相談援助事業の認定事業者として特定非営利活動法人コミュネット楽創が認定されました(北海道労働局認定)
労働局から認定を受けた事業者が労働局等による雇用指導と一体となって障害者の雇入れや雇用管理に関する相談を実施する事業です
これまで障害者の「働く」がある人生を応援してきましたが、さらに障害者を雇用する企業の支援をすることで力を発揮して働きたい障害者と会社の一員として働く仲間を求めている企業、双方の力となれるよう相談援助事業を実施していきます
それがインクルーシブな雇用、インクルーシブな社会に向けた一助になるように努めていきたいと思います
コミュネット楽創のロビー活動についてご報告
当法人では2019年から障がい者福祉制度改革に向けた活動を行っています
札幌市の重度心身障害者入院医療費助成の差別的な取り扱いについて札幌市役所や市議会議員に対し、ロビー活動を行ってきましたが
今回、「2023~2027年度の札幌市アクションプラン(案)」の改善検討項目に入ったとの一報を受けました
日々の支援を行う中で、制度上の不備や不足による障がい当事者の不利益に気づくことがあります
今回の重度心身障害者入院医療費助成の差別的な取り扱いも実際に支援を行っている中で知ったことでした
そこで止まらずに声を上げること、地道に活動を続けることが改善につながる。5年間という時間はかかっても活動が実を結ぶことを
実感しました
就労移行支援の報酬制度についても毎日新聞社の取材を受け9月18日の紙面に取り上げていただきました
(下線部分をクリックすると毎日新聞Web版ページが開きます※有料記事のため全文を読むには登録が必要です)
今後も、障がい当事者を取り巻く現行制度による不利益や差別解消のためのロビー活動を地道に一歩一歩と続けてまいります
特定非営利活動法人コミュネット楽創のSNS
私たち法人ではtwitter、Instagram、youtubeなどで日々の様子や活動の内容などを発信していますので
興味を持っていただけたらフォローをお願いします
Instagram https://www.instagram.com/rakusou2021/?utm_medium=copy_link
twitter https://twitter.com/Rakusou2021?t=H6kZpmXPiyQ2gElrMtHRDQ&s=03
特定非営利活動法人コミュネット楽創のYoutubeチャンネル
私たち法人の活動をお知らせする手段としてYouTubeのチャンネル登録しています
2020年のチャンネル開設以降、期間限定のものから期限なし公開のものまで本数が増え2021年10月現在21本の動画が公開されています
一番下の画面から楽創チャンネルの動画がすべて見られるように設定しました(時期によって本数は変わります)
新たに公開した動画などをこのページでお知らせしていきます

コミュネット楽創チャンネル
事業所紹介
就業・生活相談室からびな
「からびな」は札幌市の委託を受けた就業・生活相談室です。
「からびな」は“就職したい”、“働き続けたい”など、障がいのある方の希望を実現するためのサポートを行う場所です。様々な社会資源と協力しながら、希望に向けた支援を行っていきます。また、企業の方々より、障がいのある方の雇用に関する様々なご相談に応じ、雇用(就職)の前・後のサポートを行っていきます。
さらに活動交流室「~NAVI(からなび)」を設けており、現在、一般企業などに就労している障がいのある方々へのサポートも行っています。
ジョブサポーターを配置し支援しております。ジョブサポーターの詳細についてはからびなのホームページをご覧ください。
また、からびなのプログラムなどの情報をブログにて公開しています。からびなのブログへはこちらからどうぞ。


就労支援に関する様々な研究や研修、勉強会を幅広く行っている委員会です。毎月、法人総務部で開催しております。
活動詳細
・元気になるワークショップ
・研究事業
・WRAP関連事業
・IPS(個別職業紹介とサポート)モデル勉強会
・IPS(インテンショナル・ピアサポート)研修会